ポケモンGOで集客アップ!?

ポケモンGOは、言ってみればAR(拡張現実)技術を使った、リアル版の宝探しである。だから、街に出る必要がある。歩いてナンボのゲームなのだ。
さらに、そして現実の街の、特定のスポットに当てはめられた“ポケストップ”という場所があって、そこへ行けばモンスターを捕らえたり育てるためのアイテムが手に入る。なのでプレイヤーは多少の回り道をしてでも、ポケストップ巡りをすることになる。しかも回り道は歩く距離を増やし、よりモンスターとの遭遇の可能性を高め、タマゴの孵化にも貢献してくれる。
さらに、ポケストップで重要なことは、ポケストップでルアーモジュールというアイテムを使うと、桜の花びらが舞い踊り、30分間、モンスターが現れまくるという仕組み。もちろんその花吹雪は、近所にいる全プレイヤーが目にするので、そこにはどんどん人が集まるというわけだ。
と、いうことは、自分の店をポケストップにできれば、それだけで自動的に集客アップ。さらに、ヒマな時間などを中心に、たとえば「毎日3時、4時、5時にルアーモジュールを投下します!!」なーんて宣伝すれば、実際の購買につながるかどうかは別にして、周囲10mくらいの範囲に人はどんどん集まってくるだろう。アメリカじゃ、それで売り上げを75%も伸ばしたピザ屋もあるそうな。
ルアーモジュールは課金アイテムだが、8個で680コイン。そしてコイン1枚当たりの単価はコインを買う枚数で異なるが、5200コインが4800円。つまり1回約61円、仮に一日5回ルアーモジュールを投下しても、たった300円の投資である。こりゃウチもやらねばー。
と、思っても、実はそう簡単ではない。このポケストップとかジムの位置は、AR位置情報ゲーム「Ingress」のデータが元になってるが、Ingressの申請は止まったままだし、ポケモンの公式サイトでも「we are currently not accepting submissions for new PokéStops or Gyms」である。つまり、いま、ポケストップの範囲に含まれていない店は、このビジネスチャンス(なのか?)を、指をくわえてみているしかないというわけなのだ。現在、表から見える唯一の方法は、ビジネスパートナーとして、マクドナルドのようにタイアップすることくらいだ。問い合わせ先は「partnerships@nianticlabs.com」だそうだが、もちろん企業規模と出資額が大きく問われることになるだろう(笑)。さもし系サイトなんか、「ポケモンGOで無料で集客アップ!」とか「ポケストップやポケモンジムの申込手順」とか「無料で自店をポケストップにする方法」なんてタイトルでアクセスアップを狙ってるところが山のようにあるけど、結論は「現状は無理」である。
もちろんそのうち、申請の受け付けが開始されることもあるかもしれない。しかし、そのまえに、このブームが去るかもしれない。てなわけで、お店がたまたまポケストップだというみなさんは、幸せである。いまのうちに、徹底的にご活用ください。

Author: shun

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