今日のサザンビーチ と今日の放射線量

今日朝9時の線量は0.038μSv/h。そしてこの24時間は37〜38で推移していたようだ。

東芝がババつかんだ理由を詳細に書いた記事がダイヤモンドオンラインにあった。ウブな東芝が老獪な英米に騙された、的な話だけど、そして東芝、もともと社風というか、企業の体質に大きな問題を抱えていたわけとワシは思うわけだけど、これ読んでいると東芝が騙される個々の問題は、総じて日本の問題だとも言える。それは、いわゆる“空気”である。国策だから大丈夫だ、作れば絶対儲かる仕組みだ、売り込みは政府が面倒みてくれる。そんな空気と保身で、ヤバイとわかってる係争相手を呑み込んで損失を内包する。んなことしたって問題の先送りで、あとでひどい目に遭うのはわかってるけど、誰も反対できないんだよな。
東芝が7000億のババ引いたのは、これまでテキトーだった原発の安全基準が、1Fぶっ飛ぶのを世界が目の当たりにして、ちょいとまともになったからだ。アメリカの原発、小型機が突っ込むくらいは想定してたけど、911以降、旅客機が突っ込んでも大丈夫という防護を求められた。1Fがドカンとメルトダウンしたので、メルトダウンしない炉心を求められた。それでコストが合わなくなって、みんなが手を引いたババを、東芝が掴んだ、というわけだ。
ではなぜ日本の原発が、対策費をぶっ込んでもコストが合って再稼働できるのか。それは対策が、大甘だからである。規制委が世界一厳しいというのは、それは今回対策を求めた、あるポイントに絞っての話である。想定していない問題でまたぶっ飛んだら、また想定外だったと言い逃れて、国民に広く負担を、とか言うつもりなのだろう。いま、想定ができないのではない。想定したらコストが合わなくなるので、あえて想定していないだけである。この国では、安全を考える順番が、どうやら他の世界と違うんだなあ。

Author: shun

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