茅ヶ崎BOTCHY BOTCHY / よしだよしこ

終わったイベントだし、某ブロケード誌に書いたのをコピペ。(^^;

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 いわき駅からすぐのところにある、焼き鳥屋さんの店主、高野君は、6年前の3月11日、津波に家を流され、原発に故郷を奪われて、いわき市に避難中である。原発で働いていた高野君は、放射線量が高くて立ち入り禁止となった瓦礫のなかを歩き回って、2週間後にお母さんを、そして3週間後にお父さんを見つけた。もちろん遺体である。言葉を失う聞き手に、高野君は言う。
「宝物みたいだったんだ。宝物を見つけたみたいに嬉しかったんだ」
 そして高野君は、復興景気で活気にあふれたいわき市で、2人目の子どもが生まれ、今日も忙しく焼き鳥を焼く。電気がどこから来るかも知らず、ニワトリを絞め殺したこともないぼくたちは、煌々と灯りの点ったお店のなかで、誰かが“肉”にしてくれてタレを塗られて焼かれたレバーを、美味しく食べるのだ。

 自分が見て、聞いて、知ったことを、唄う人がいる。本当の意味での「フォークシンガー」だ。いまやほとんど絶滅した、そんなフォークシンガーのよしだよしこが、7日の日曜日、BOTCHY BOTCHYで唄う。18時開場、19時開演で、ミュージックチャージ2500円+オーダー。“必聴”という言葉は、この人のためにある。
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地震のことも忘れてはいけないけれど、原発事件のことは、考え続けないとイケナイ。そんな思いを自らに課して、毎日、個人blogに原発のことを書き続けているワタクシの、ここんとこの一押しソングなのだ。

Author: shun

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