渋谷の邂逅


たまさかその街へ行かなかったら、そしてどう気が向いたかその通りを歩かなかったら、そんな人と会うこともなく、そしてまたこんな午後を過ごすこともなかったであろう。しかし思えば人の世というものは、そういう偶然の集まった結果として動いているのであり、そしてそれらの偶然は、実はある種の必然としてなんたらかんたら……。というのは誰かの小説によく出てくるアタマのパクリ(にもなってないが)。とにかく、何ヶ月に一度行くか行かないかの渋谷。仮に渋谷に行ったとしても、まず歩くことのない通りを、たまたま歩き、左の写真を撮って右を見たら、見たことのある男が、こちらも街の写真を撮っていたのだった。とりあえずメトロ会館でお茶してるところだけど、しかしこんなことって、あるんだなあ。それにしても、ホントに久しぶりなのだ。もしかしたら、最後に会ったのってコレか?

Author: shun

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