今日のサザンビーチ と非情で冷酷な話


今日朝9時の線量は0.042μSv/h。そしてこの24時間は、41〜43で推移していたようだ。そんなわけで双葉町で町議会議員選挙やろうが市長選挙やろうが、町は空白である。フクイチの5〜6号機があるくらいに近いんだから、当然に全域が警戒区域だ。みんなはどこにいるのかというと、埼玉にいるのだ。では、いつ帰れるのか。当時の政権が「なるべく早く」みたいなことを言ったっきり、である。手抜きで話題になった除染だけど、警戒区域は本格的な除染が未着手なのはおろか、実施計画さえ未策定だ。ぶっちゃけた話、現状の人間のチカラでは、除染さえできないということである。そして双葉町、富岡町、大熊町の全域、南相馬市、浪江町、葛尾村、田村市、川内村、楢葉町の一部などが警戒区域であり、その周辺や飯舘村全域などが計画的避難区域、ほかにも特定避難勧奨地点なんてのもあって、全村避難してりゃあーもうーもないけど、一部がコッチ、一部がアッチ、とか分けられちゃったエリアがややこしいことになってるわけだ。
それはともかく、もうそろそろ、あの事件から2年である。そろそろ”避難”している人たちに、ちゃんとした人生を考えてもらえるようにしないとダメなんじゃないのか。除染とかいう、ほとんどなんの成果も見込めないにも関わらず、どこかの誰かが儲けるだけの事業に兆円単位のカネを突っ込むなら、もっともっと前向きな税金の使い方があるのだ。たとえば双葉2,890世帯、大熊4,026世帯、富岡6,293の全世帯に1兆円を分けると、1世帯あたり75705958円、浪江7,629世帯、葛尾村469世帯、川内村1113世帯、楢葉2,861世帯、飯舘1680の全世帯をそれに足して26961戸に分配しても37090612円。2兆突っ込めば南相馬市や田村市の避難エリア全部合わせても各戸それぞれ数千万円のお金で、全世帯が新しい生活を日本のどこかではじめることができるのだ。
そもそもあのエリアの除染なんか不可能なんだけど、仮に可能だとしてフクイチ周辺20kmを除染できたとしても、その費用が2兆や3兆で収まるはずがない。その一方で、核汚染された廃棄物の置き場は、すでに汚染されて除染できそうもない場所をのぞけば、日本中どこを探しても見つからないだろう。としたら、もう答えはすでに出ていて、それに抵抗するのは、人口を減らしたくない福島県だけである。そう考えると、一見反原発のように見えて、実は高線量下に県民を晒し続ける政策を採り続ける福島県のやってきていることのすべては、整合性がとれているのだ。

Author: shun

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