今日のサザンビーチ と今日の放射線量


今日朝9時の線量は0.038μSv/h。そしてこの24時間は37〜40で推移していたようだ。朝6時の40は雨が降ったせいだろう。昨日20時ころに降った雨では、21時に39が記録されている。
西日本新聞に、地元の複雑な思いが載っていた。もし茅ヶ崎が中央から遠く離れた寒村で、地元に立地する原発の労働者を当て込んで居酒屋やってたら、ワシだって再稼働を強く主張するだろう。当たり前の話だ。
今回の再稼働はもちろん問題だらけなわけだけど、その大きな問題は、今回の1F(フクイチ)の事件がもたらした知見が、津波の対策と非常用発電機とベント以外は活かされていないんじゃないかということだ。プラントが巨大で、配線の線材が難燃かどうかといった些末な事柄で時間ばかり喰ってたけど、実は今回の新規制って、ぶっちゃけて言えば福島とまったく同じことが起こったときに、1Fと違ってそれに対処できる、っていう進化しかしてないんじゃないのかな。これだけの過酷事故を目の前で3基も体験するという貴重な知見を得たのに、誰もまだ溶け落ちた燃料を見ちゃいないんだから当たり前だけど、メルトダウンに至った経緯も、メルトダウンしたメカニズムもまったくの未解明。そんなことで、次の過酷事故を防ぐ対策が打てるわけがないだろう。つまり今回の再稼働は、科学的な見地は1mmも含まれてなくて、純粋な経済的、政治的事情で決定されたということだ。平たく言えば、1Fがぶっ飛んだ原因の調査を待ってるヒマはない、ということだ。規制委の田中委員長も言っている。原発は安全ではない。1F以前の想定と、1Fで起こった津波の想定。それを外れた天災や事故、テロなどが起こったときは、想定外のなので原発はまたしてもぶっ飛ぶかもしれない、ということなのだ。
そして、それよりもっと大きな問題は、この問題の責任を誰も取らず、また今回の再稼働の責任も、所在が不明のままだということだ。そもそも、誰に責任があるのか。いちばんエライのが総理大臣だとすれば、日本に原発の導入を決めたヤツか。事故ったのは1Fだから、1F1号機の原子炉設置許可を出した三木武夫か。あるいは福島に原発を誘致した当時の知事の佐藤善一郎か。もっと以前、原子力基本法を制定した石橋湛山か、原発を推進してきた岸信介、池田勇人、佐藤栄作、田中角栄か。あるいは1Fがぶっ飛んだとき、たまたま総理やってた菅直人か。言うまでもなく、菅直人以外、全員故人である。そして現在、被告席に立つのは勝俣恒久、武藤栄、武黒一郎の3人だけだ。全員、キレイに逃げおおせた。たぶんこの3人も逃げ切るだろう。では、今回の再稼働がそのうちぶっ飛んだとき、責任は誰が取るのだろう。規制委はそもそも「再稼働判断は事業者と経済産業省が担当すべきだ」と言ってるし、委員長は安全ではないとまで言っている。宮沢経産相は規制委の判断を「事業者が最終判断をして再稼働に至る法制度」であり「政治判断の余地はない」とまで言い切っている。関電大飯がちょいと動いたときは野田が「ワタクシの責任で」と言ったが、安倍は少なくとも表向きは、そんなこと1mmも言っていない。鹿児島県の伊藤知事は再稼働の条件に国の責任を明確化した文書を政府に要請したけれど、それが出たとは耳にしない。伊藤知事は、九電に押し倒されたのかもしれないが、同じく最終責任の明確化を強く求めている合格組、伊方の中村愛媛知事はどこまで踏ん張れるかな。

Author: shun

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