非常電話のお世話になった


こんな天気の日に走らなくて、いったいいつ走るんだ、という天気の今日。フロントフォークのスプリングを替えて、カーブのフィーリングがいい感じに変わった気がしてたし、だからちょいとワインディングで試してみたい。と、なれば、箱根である。ワシってばいつでも大観山でコーヒー飲んでるみたいに思われているが、たぶん去年の秋から行ってない。と、いういわけで向かったんだけど、快調だったショベルが西湘の早川出口手前で、強烈に失火。またアレである。で、この非常帯へなんとかたどり着き、ちょいとグリグリしてみたらエンジンかかったからスタートしたのが間違いで、こんどは200mほど先で完全に止まっちゃった。まあ、キーシリンダーのプラスをコイルへバイパスする線は持ってるので、十中八九はそれでエンジンがかかるだろう。

問題はこの場で直すか、さっきの非常帯まで押して、ていうか引いて戻るかなんだけど、ここ、路肩がバイクの幅ほどもない狭さで大きな段差もあり、つまり作業スペースはない。しかも緩い左カーブの先でビミョーにブラインド。作業中にクルマに突っ込まれたら一巻の終わりである。では、その狭い路肩、というか絶対本線上にはみ出しつつバイクを引いて戻ろうかな、とも思うわけだが、たった200mくらいだとはいえ、もし大型車が並んで走ってきたら、もはや左車線のトラックは、ワシを避けることは無理だろう。それに白線の外、つまり段差の上に立つと側壁がお尻より低く、ここは高架部分だからその外側は高さ数メートル下の海岸。大型車が近くを通過した風とかでグラッと来たら、もうカラダを支えるすべはない。そして落ちたら、たぶん痛いでは済まないだろう。ていうか、バイクを押し引きするどころか、そこに立っていること自体がコワイ。


というわけで、バイクを側壁ギリギリに止めて、人間だけ歩いて非常帯まで戻り、久々に使った路肩の非常電話。そして待つことドンピシャ30分、到着した道路会社の職員さんに、アホなワシのために車線規制してもらい、おかげで安全にバイクを押して非常帯へ戻れたのだった。さらにワシがバイクを直して、あるいはレッカーなどの手段でその場を立ち去るまで撤収できない道路会社の職員さんの前で、車載工具を開いて3分。無事にエンジンはかかり、それ以上の手数をかけることなく立ち去ることができたのは幸いだった。もし、自分の修理でエンジンがかからなかったら、道路会社のパトカーと職員は、ワシがJAFとか呼んでさらに30分とか1時間とかレスキュー車の到着を待ち、ワシがバイクごと運ばれて非常帯がクリアになるまで、その場で待機だったんである。(^^;
というわけで、まったくもって当たり前の話ではあるが、ちゃんとした状態でないと、こういう場所を走ってはイケナイ。
追記(9月12日):
それと、これまで媒体や単行本に書きまくってるので、当たり前のつもりで触れなかったけど、最も大事な話は、こういう状況では、とにかくなによりも、自分の身の安全を最優先に考えることである。非常電話なんかで人を呼んだら道路会社の人に迷惑をかける、とか、考えてはいけない。彼らはそれが仕事だ。そんなことに気を遣い、万一あなたが事故にでも遭ったら、彼らには、もっと面倒で、暗澹たる気分で当たらなければならない仕事をさせてしまうことになる。
こんなことにならないよう、自分のクルマやバイクのコンディションはちゃんと整え、しかしそのうえでトラブルに見舞われた時は、1に自分の身の安全、2に後続車や他の交通の安全を考え、合理的に行動することが大事なのだ。

Author: shun

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