森野恭行さんとピンクのポルシェ

その昔、事務所がまだ目黒の東山にあったころに作ったクルマグッズ関連ムック本の、一特集のトビラである。リモコン見ればわかるように、そういう時代のお仕事である。で、森野さんは愛車だったドピンクの964(いわゆるポルシェ911の、あのころのタイプである)で、打ち合わせだか納品だかで来たそうな。ワシは記憶力に問題があるのでほとんど覚えてないんだけど、カミサンが覚えていた。当時は若手ジャーナリストだったからこんな原稿も書いてくれたんだろうけど、いまや森野恭行といえばAJAJ会員、COTY選考委員の先生である。

そんな名前を目にしたのは、ヤフーのニュースの見出し。昨日、ワシも大好きな箱根ターンパイクの下りで、ポルシェのGT3(997)乗ってて事故って亡くなったそうな。場所は、先日ワシの撮った動画の7分55秒あたり。ターンパイク降りててもっともキツイ右ヘアピン(つってもあくまでもターンパイクでの話で、ふつうに言えばちょっと深く回り込んでる大きなコーナーだ)と、続く橋の上の左のグルリと回り込むカーブを抜け、しばらく行った高速の右コーナー先の、突き当たりのような左コーナーを抜けたあたり。現場写真から推測するに、右に駐車スペースのあるその左コーナーの、たぶん進入から立ち上がりで、とっちらかって左のガードレールに当たり、そのままちょい先、右のガードレールをなぎ払って、まだたくさんの花が残った桜の木に運転席側をめり込ませて止まったようだ。

最近じゃハーレーで、そんな動画のようにたらたら走るワシだが、昔は平日、ここに来るときは、もちろんメーカーさんの試乗車などを借りて、撮影とかインプレ取るとかの目的があって走っていたわけだ。ちょいとお高い通行料のおかげで通行量が少ないから、ちゃんと走れて、しかも適当な撮影ポイントにはカメラマンが待機できるパーキングもあって、ヤギさんコーナーで有名な芦ノ湖スカイラインと並ぶ便利な道路なのだった。
でも、この現場って左のブラインドだし、右にパーキングがある場所で、つまりは一般車が(ていうか、自分も含めてみんな一般車なのだが)出入りする要注意ポイント。無造作に突っ込んでいったら、駐車場に入ろうとするクルマが右ウインカー出して停まってたりするかもしれない。だから動画見ればワシも警戒しながら入っていってるのがわかるでしょ。実際、8分44秒、その先の御所の入駐車場なんかじゃ、道路から記念撮影してるバカもいるし(ギョーカイだったりして(^^;)。だからもしここで撮影とかしてたら、こっち向いてるカメラマンと、その背中に対向車をチェックしてる編集者がいたりするわけだけど、どうやら単独走行らしい。だとしたら、その前後では床まで踏んでたとしたって、ここはクルマのモノを書くような人間が、とっちらかるような速度で入っていくようなコーナーじゃないはずなんだよなあ。

ナニがあったのかは本人しかわからないけれど、とりあえず、単独事故なのがせめてもの幸いだったのかもしれない。

合掌

Author: shun

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です