というわけで、いまさらボルボ

今日、無事納車となったのは、ワシ的には244GL以来の、ボルボである。244、てか240のシリーズって、走るレンガとか呼ばれちゃってはいたけれど、実はサイドインパクトビームを入れたりの側面衝突安全性対策のため(VOLVOって、国産メーカーが事故るとシャシー真っ二つなんてクルマしか作れなかった頃から、安全性を徹底的に追求してたんである)だろうか、ウエストラインが一段張り出した、優美なスタイルのセダンで、ワシはロールスなんかとも共通のデザインテーマを感じてたんである。ま、そのあと、7シリーズからホントに味も素っ気もないブロック塀になっちゃって、いつのまにやら850までそれがボルボのアイコンになっちゃってたわけだけど、それがフォードに喰われた直後、どういうわけかイギリス人デザイナーの手によって、突如先祖返りを起こしたのが、この二代目のV70。ワシの好物のカタチである。

もっとも、そのデザイナー言うところの、スポーツカーのフロントとワゴンのボディをくっつけたっちゅー、そのフロント部分は、上からギューッと押しつぶしたアメ車みたいで、なんかへんだよなあ。イギリス人の作るクルマって、やっぱなんかどこかがアレなんだよなあ。ていうか、そんなこと考えつつ写真見てると、なんだかフォード車みたいに見えてくるぞ(笑)。ま、でも、この二代目VOLVO V70の前期型が、ワシ的にはギリギリ、乗ってもいいか、と思えるカタチなので、めでたく今回、新しいゲタグルマに迎え入れたのだった。
この直後に二代目はマイチェンされ、外装のモールとかが洗練されたけど、ワシ的にはあのプラのヘッドライトがイヤ。さらに三代目はワゴンのボディ部はともかく、フロントはスリーポインテッドスターを探しちゃうような、そうでなきゃ別名プレアデス星団を探しちゃうような(爆)顔になっちゃって、しかも側突考えればしょうがないのかもだけど、ほとんど190cmちゅーワイドボディになっちゃって、NO興味なんだよなー。チャイナ資本になった現行V90なんて、まさにそう。だったらベンツ乗るわ、みたいな。なのでチョイスとしては、SB前期の最終モデルとなったわけである。あと、まあ、言うまでもないわけだけど、激安!!

20バルブ、なんて聞くと、ちょいと絡んだ人間としては5バルブのジェネシスか、なんて思うわけだけど、このB5244つーエンジン、なんとDOHCの4バルブ5気筒なんである。960が積んでた、ポルシェチューンの3リッターDOHC24バルブ直6から1シリンダー減らした設計。4気筒並みのコンパクトさと、6気筒に迫るパフォーマンス、というのがコンセプトなのは言うまでもないが、6発のような、物理的なパーフェクトさは望めない。いやね、ちゃんと調べずに書いてるから、なにもかもウソンコかもしれないので注意してほしいわけだけど、まさかVOLVO、ホントに6気筒からひとつ落として、その分のカウンターウェイトをクランクに、なんてことはないよねえ。144度でクランク組み直してるよねえ。144度で回せば回転バランスは取れるけど、点火は不等で排気干渉もあって、でも、それはそれで味にもなるんだけど。いまのアウディは、もちろん144度だったと思うし、その回転フィーリングや排気音を“味”として売っている。

なんともまあ、味も素っ気もないシンプルなインパネ。ボルボの面目躍如である。ここんち、あんまりヘンなデザイン、しないほうがいいと思うんだよなー。まあ、ここまでなにもかもがプラスチッキーだと、TOYOTAのプロボックスと変わらないぢゃん、という話もあるわけだけど、でも、よっく見ればエアコンは左右独立のオートだし、オーディオはドルビーのプロロジックだったりするのよね。
最近じゃ、メーターパネルはド派手な液晶、コンソールにはタブレットがハマってる、なんてのばっかになってきちゃったけど、そんなので大丈夫なの? 何年か先に液晶が死んだとき、ちゃんと部品の供給、できてる? 前方を見ながら、手探りでスイッチの操作、できる?

Author: shun

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