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この街が好きさ、君がいるから。って、『街』の歌詞ぢゃないけど、この街が好きな理由には、路面電車が走っているから、というのが、確かにある。違う街だったけど、やっぱり同じ市電の音を子守唄に育ったんだから、しょうがないのだ。
一時は交通渋滞の元凶のごとく嫌われた市電だが、優れたエコ性能、高い利便性が見直され、加えて建設コストも安上がりなことから復活はもちろん新規の敷設さえ検討している自治体さえ多いという。その主力となっているのが、LRTというキーワード。ヨーロッパのオサレでカッコいい都市交通システムがそう呼ばれているわけだけど、LRTつってもそのスペルはLight Rail Transitなんだから、まさに軽便鉄道。つまりは路面電車とかトロッコ列車なのだった。高い利便性だのエコ性能は昔から変わっていないわけで、ぢゃナニが変わったのかというと、実は“バリアフリー”だけなのかもしれない。
050626_07.jpg松山の路面電車(伊予鉄道松山市内線というのだけど)でも、モハ2100というヨーロピアンにスタイリッシュなLRT風(?)車両が増備されつつある。とにかく写真のように、補機のほとんどを屋根の上に放り上げるなどして、台車間のフロアをレールから350mmという低さに抑えている。ホームの高さが150mmあるので、まあ、おあつらえ向きに乗り込んできてくれた親子連れの写真を見ればわかるように、ベビーカーの積み込みなんか楽勝だし、足元に見えている枠の部分を外へ反転させれば、車椅子が乗り込みやすいスロープになる仕組みになっているようだ。
しかし、確かに低床は低床だが、低い床なのは台車と台車の間しかなくて、台車は車体の前後端に精一杯寄せてあるとはいえ、低床部は16しか座席がない。前後の台車部分は、かなり無理矢理に各2席作ったほかは、広大な、しかしほかに使い道のない空間ばかりの運転席になってしまっている(そうせざるを得ないんだけど)のだった。定員47名(座席20名)てのは、どうなんかな。周囲の乗客が、寄ってたかって車椅子の乗客を乗降させてあげるといった気風が当たり前なら、ナニからナニまで旧型車両の方がイイんじゃないのか、という気がしたのだった。積層ゴムの軸バネ、エアサスの枕バネを採用した最新ボギー台車の2100系だけど、なんと乗り心地さえ、旧型車の方がソフトでマイルドに感じられるんだが。
なお、下の写真の右車両は昭和39年頃に製造され、京都市内を走っていた2000系車両そのものが、廃線に伴って譲渡されてきて、そのままの車両番号を付けて走っているもの。うーん懐かしいなあ。(^^;;
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