今日のサザンビーチ と建国記念日と日本人


今日朝9時の線量は0.043μSv/h。そしてこの24時間は、42〜43で推移していたようだ。
今日は建国記念日である。しかしなんだか、みんな言うわけだ。最近、この国はいったいどうなっとるんだ、と。東電のウソを重ねる姿勢だとか、理性ではなく経済だとかムラ意識だけで原発を動かそうとする勢力だとか、国から出ている危険手当さえピンハネするゼネコンと土建業界とか、そんなことばっかり書いてるま、これは原発に限ったことじゃなくて、雪印などの牛肉偽装だとか、三菱自動車のリコール隠蔽だとか、あっと驚くような大企業も、大津の教育委員会や学校関係者に見られたような組織も、まあ、日本中あっちこっちで次から次へと不祥事が起こりまくるわけだ。
そんなにこの国、悪いヤツばっかりなのか。というと、実はそうではないところが、この国の難しいところなんだろうなあ。そういうヤツは、たとえば非常用復水器が津波の前に地震で壊れてたことを隠すために、国会事故調にウソンコ言った東電の玉井俊光企画部長だって、実はきっといい人なんである。いい人には、正しいことより大事なことがあるのだ。たとえば、その場の”空気”だ。和を以て尊しとなす、ってヤツである。もちろん聖徳太子が言ったのとは違って、正義より組織の都合を大事にし、仲間の不都合を隠蔽することが、日本人にとっての”和”であり、それは公正であることよりずっと大事なことなのだ。
ワシだってリッパな日本人だから、仲間が万引きしたのを知ったって、きっとそいつを売ったりはしないだろう。正義に従って行動するなら、自首を勧めるとか、警察に告発するとかいうことになるのだろうが、きっと諌言するにとどめるだろうなあ。これが欧米なら、たとえば「神」がいるから、神の前の良心に従って行動するとかいうのがあって、だからこういうウソツキだとかが少なかったり、内部告発がしっかり機能するのかもしれない。もちろんワシは、だから神がいる世界がいいなんて1mmも思わないけれど、それに代わる倫理的な規範を、かつての日本人はもう少し、持ってたような気がするんだよなあ。人のことは言えないけど、それ、どこへ行ったのかなあ。なんで消えたかなあ。

Author: shun

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