今日のサザンビーチ と今日の放射線量


今日朝9時の線量は0.041μSv/h。そしてこの24時間は40〜42で推移していたようだ。何度か書いているように、アメリカは日本よりずっと原発が多いけど、それらは日本と違って理性的かつ冷酷な経済原則に基づいて動いている。もとより核兵器は削減しなくちゃいけないくらい持ってるから、あっちじゃ原発が純粋にエネルギーの問題だっちゅーのもあるが、仮に原発がソ連のような核兵器の材料の製造工場だったとしても、他により経済的な核兵器製造方法が見つかれば、彼らはサックリ原発を捨てて乗り換えるだろう。
そんなわけでこのblogでも何度も書いているように、アメリカじゃ廃炉ブームだ。シェールガスのせいでコストが合わなくなったというのが最大のポイントだが、加州サンオノフレ原発の場合、その責任を三菱重工業が問われている。もともとそんなこんなで状況が厳しかったところへ、三菱製蒸気発生器のトラブルのせいで再稼働の見込みが立たなくなり、廃炉に追い込まれたからだ。もちろん三菱は、そんなのSCE(サウス・カリフォルニア・エジソンちゅーサンオノフレ原発を運営する電力会社)の勝手だと主張しているけど、報道によれば3400本以上とも15000カ所とも言われるトラブルが、NRCに停止命令を出させ、SCEに再稼働をあきらめさせることになったのは疑いようがない。昨日読んだWebの記事では”SCEの親会社は、「検査や補修などの費用」として三菱重工に1億3900万ドル(約140億円)を請求している。さらに7月18日、SCEのロン・リッチンガー社長は「全面的な損害賠償を求める」という声明を出した”そうな。懲罰的金額になるかどうかはわからないが、アメリカのことだから、そりゃもうものすごい額の要求になるだろう。しかし、ワシがさらに驚いたのは三菱の主張で、”賠償責任の上限額は契約で明記された1億3700万ドル(約138億円)と決まっている”というんである。そんなすごい額の賠償が、すでに契約で決まってて、アメリカで原発ビジネスを継続するために、三菱はそのくらいの賠償で済むなら平気で呑むつもりのようなのだ。
原発って、後先のことさえ考えなければ、やはりバカほど儲かるビジネスなんだなあ。

Author: shun

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