今日のサザンビーチ と今日の放射線量


今日朝9時の線量は0.038μSv/h。そしてこの24時間は38〜39で推移していたようだ。
電事連の八木、つまり関電社長が朝日新聞の取材に応じ、核燃料サイクル含む原発事業に、国がもっとカネを出すべきだと主張したそうな。電力自由化に伴って競争原理が持ち込まれ、総括原価方式がなくなり、1F(フクイチ)がぶっ飛んだことで原発の安全規制が強化されると、原発運営のコストが膨大になる懸念がある、という。
いやあ、御年66歳にもなる関西経済界の超大物なんだろうけど、関電社長ってこんな輩でも務まるんだなあ。競争に負けたくないなら、勝ち残るための企業努力をすればいいだろう。負けりゃ、淘汰されるだけだ。発電コストが合わないなら、その発電をやめりゃいいだろう。そしてコストの見合うほかの発電方法を考えればいいだろう。ダメなら潰れるだけだ。ふつうの会社なら、そうして日々企業を経営してるんである。
しかしまあ、正力がCIAとつるんで原発を日本に持ち込んだときから、原発は国策であり、電力会社はそれに振り回され続けてきただけだとも言える。ほとんどGEから買うことになった原発そのものの建設費、田中角栄が約束した天文学的価格の核燃料、そして地元を黙らせる一切合切の費用も、税金で足りない分は、総括原価方式をいいことにぜーんぶ電気の消費者におっかぶせてきた。お上が求める金子は、下々から巻き上げればよかったのだ。もう、ほとんど悪代官と越後屋まんまの構図である。
しかし、もうばれちゃった。お兄ちゃんである東電が大チョンボ打っちゃったもんで、ただそこに絶対安全な建物があるだけで、都会には電気が送られ、地元にはカネが落ちる、という神話は崩壊し、原発が実はとても危ない施設だったことも露見した。ついでに原発を取り巻いてた、政官財学の利権構造という巨大なムラの構図まで、かなりの部分が表に出ちゃった。
さあ、困った。代官は、殿様の顔色を窺って、すでに腰が泳いでいる。越後屋も、ズブズブの関係の中で、いまや税負担の大きい施設をいっぱい持たされている。そんな状態のままでハシゴを外されては困る、というのも、実はもっともな理屈なのだ。

Author: shun

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