今日のサザンビーチ と今日の放射線量

今日朝9時の線量は0.037μSv/h。そしてこの24時間はずっと37で推移していたようだ。

これ以上アメリカの若者を戦争で失わない、というタテマエで、もちろん実際には戦後の対ソ戦略を理由に広島に原爆を落としたアメリカにとって、広島の街とともに、被爆者も、新型兵器の破壊力を確認するための貴重なサンプルだった。原爆投下直後から、トルーマンの意を受けた米原爆傷害調査委員会(ABCC)が広島で活動をはじめ、人権無視の、ていうか、黄色い猿に人権なんかないわけだけど、徹底的な調査をはじめた。医者がやって来るんだから、被爆者は当然、治療だと思うわけだけど、目的はあくまでも「調査」であり、治療は行っていない。で、そんな米機関がなんとまあ、実は日米共同出資運営方式の財団法人「放射線影響研究所(RERF)」としてまだ存在し続けていて、そのトップが被爆者に謝罪するんだそうな。なにを謝罪するんだろう。治療しなかったことを、かな。敵の手先になったことを、かな。人体実験だったことを、かな。アメリカの核戦略に荷担したことを、かな。
記事を読むとわかるのが、いろいろ問題はあったけど、“サイエンスとしては必要だった”というのが、科学者の本音だ。そういう意味では、いま、福島でも、図らずも貴重な人体実験が進行中だとも言えるだろう。事故、あるいは事件の名前で、広範囲を核汚染し、多くの人々を被曝させた。子どもの甲状腺ガンを研究している“サイエンス”にとって、僥倖とも言える実験の機会に恵まれたのだ。さて、70年くらいたって、福島医大の子孫が、被爆者に謝罪する日が来るかなあ。いや、多少ウソンコ言おうとも、治療もちゃんとしてるから、謝罪の必要はないのか。

Author: shun

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です