今日の空

朝から暑い今日。75年前の今日、アメリカは、広島に続いて長崎に、広島とはまったく別のタイプの原子爆弾を投下した。既知の通り、広島に落としたリトルボーイは高濃縮ウランのガンバレルタイプであるのに対して、長崎に使ったファットマンはプルトニウムを使ったインプロージョン方式。つまり、この2発の原子爆弾の投下は、24万6千人の生命と引き替えにした、アメリカの兵器開発の人体実験でもあったと言える。
広島、長崎のことで、ウチには関係ないと思っちゃってる日本人が多いが、あの2都市に熱核兵器が落とされたのは、ほとんどただの偶然。ホントは、よく知られているように、第一の候補地は京都だった。日本人の継戦意欲を失わせるのに最適な選択とする人物と、文化の破壊をよしとしない人物の激論の末、たまたま候補からはずれただけのこと。そして日本の降伏があとほんの少し遅れたら、歴史は次の目標、東京への3発目の原爆投下を、そのページに記していただろう。
東京大空襲なども含め、アメリカによるホロコーストは、誰も、責任を取ってない。誰も、謝罪していない。2016年、71年後のヒロシマを民主党の合衆国大統領が訪れ献花したが、やはり一切の謝罪はなかった。だから、いまからもう一度、アメリカを糾弾し、いつか機会が訪れれば、こんどはアメリカを叩いて24万6千人の同胞の仇を討つべし! ……なんて、もちろん言うものではないけれど、じゃ、どうすればよかったのか。これから、なにをどうすべきなのか。誘導弾に搭載された熱核兵器がアタマの上で爆発する前に、そんなことを、ちゃんと考えておかないとダメなんだろうなあ。

Author: shun

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