銀座でライブ前にお友だちと鰻を食す

鰻で笑顔に︎

なんちゅーんだ、次から次へとツールが生まれては消え、FacebookやらInstagramやら、我が世の春を謳歌してたSNSさえ、なんだか末期に近づいた感さえあるこのご時世に、なんとblogのコメントというなんともレトロなコミュニケーションによって、この食事会(?)は実現した。これってすごくない? ってまあ、そんな前口上なんかどうでもよくて、なんと先月に引き続いて今月も、銀座のここんちでウナギを喰えたんである。

そういえばここんち、よく“関西風”とか紹介されてんだけど、関西風ってなんだろう? そもそもワシ、ウナギが好きなので、蒸そうが蒸すまいが、タレ漬けて焼こうが掛けて焼こうが、どこから開こうが、どれもこれも全部「うまい」なもんで、そういう違いをあんまり意識してこなかったんだよなあ。
よく聞くのは、関東は背開き、関西は腹開きってのと、関東は蒸す、関西は蒸さない、という感じかな。さらに違いをあげれば、関東はウナギを焼きながらタレにどぼっと漬けるけど、関西はタレをウナギに掛けながら焼くんだとか、アタマを落とす前に焼くか落としてから焼くかとか、半分に切って焼くか丸まま焼くかとか、いろいろあるそうな。まったく、そんなんどーでもええやん、な話だ。

というわけで、ひょうたん屋の6丁目店である。6丁目店というのは、1丁目店もあるからだけど、そもそもこの店、銀座1丁目にあったのを、当時の仕事場が近くて偶然見つけたのが80年代の半ば。銀座とは思えない、というか、鰻とは思えないリーズナぶりな価格で、普通のうな丼が食えたので、よく行ったなあ。で、銀座離れてほぼ行かなくなってる間に、建て替えかなんかで(当時もかなり古かったもんなー)6丁目へ移転し、そのあと、いまの1丁目店が増えたらしい。

しかし、どんなウナギでもウマいと思っちゃうワシは、そんなわけでウナギに無頓着なので、お友だちに言われて初めて気づいた。このお店は、背開きですね。あ、ホントだ。で、見てると、何度か焼いてるウナギをタレのツボに漬けてるし、いこった炭の上に並んでるウナギは半身だし、アタマはついてない。そっかー、ココンチの関西風ってのは、ウナギを蒸さない、というポイントだけだったんだなあ。って、まあ、歯ごたえしっかりプックリ、てのも好きだし、ふわっとしっとり、てのも好きだし、なので蒸そうが蒸すまいがウナギがウマいワシ。それ以外のポイントが、味に大きな影響を与えるわけもなし、今日もとってもウマい鰻なのだ。

あ、言うまでもないことだけど、たいていの鰻は、なんでも美味しく喰うワシだけど、もちろん美味しいにレベルの差があることくらいはわかるわけよ。たとえば大昔、池尻大橋に住んだとき、すぐ近所に年季入った感じの鰻屋があって、喜び勇んで行ってみたら、ガスで炙ったベシャベシャの鰻を出された。くっそー、東京の店って、ホント外見、アテにならないなあ。と、閉口しながら喰ってたら、カウンターの隣に座ってた常連らしい客が、大将に言った。
「いつもながら、大将の鰻はウマいねー。ホント、遠くからくる価値があるよ」
それ聞いて、ふふん、とまんざらでもない顔してた大将。ウヒャー、こんな店、長くやってるように見えるのはただボロいだけで、きっと長持ちしないだろう、と思ったけど、そのうちビルになったのには驚いた。そっかー、味音痴の客が店をでかくするってなことが、こっちってあるんだなあ、とミョーに納得したことがあったなあ。

って、そんな話は関係なくて、ココンチはウマいんである。だから、わざわざココンチへ来るわけだ。そこんとこ、間違いのないように(笑)。

Author: shun

6 thoughts on “銀座でライブ前にお友だちと鰻を食す

  1. なんというだらしの無い面でしょう!
    良い歳したおっさんが・・・お恥ずかしいけどこのうなぎを前にして
    ど~しょもありませんね! うひょひょ。
    奥方も「もう思い残すことは無い!」と申しておりました!?
    ありがとうございました!!

  2. へべれけさん:
    いやー、勝手に写真載せちゃってスミマセン。このご時世に、blogのコメントという全時代なコミュニケーションの結果、こんな楽しい夜になるなんて、やっぱ人生、面白いです。
    それにしても、ライブに来ていただけるだけでも恐惶なのに、過分の饗応、本当にありがとうございました!! いやー、こんなはずじゃなかったんですが(笑)。

  3. いやいや、終わり楽しきゃ全て良し!? 
    てな具合で、こちらこそお世話様でした。

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