茅ヶ崎は音楽の街、なんていう人が多いけど、じゃ、具体的にナニが音楽の街なんだ、と聞くと、サザンがあるから、とかいうイミフな答えが返ってくることが多い。サザンがある、ってなんだ。施設があるわけでもない。メンバーの誰かが住んでるわけでもない。ただ、70年前に桑田さんが生まれた町だってだけのことである。
たしかに、ウチ含め、音楽やってる店がやたら多いのは事実だ。ライブやってなくても、当たり前のように壁からギターが下がってて、誰かが弾いちゃうような店も多い。でも、それはあくまでもクローズドな空間でのことであり、音楽の街というのは違うだろう。お隣の藤沢や平塚、横浜や小田原なんかだと、駅前とか、公園だとか、そんなマチナカで組織的に音楽イベントやってて、街に音楽が溢れてて、だから“音楽の街”なんである。茅ヶ崎は、リッパなステージのある中央公園や、ステージに使えそうな台が設えてある市役所前広場なんかでも、ちょっと音を出すと「近隣からクレームが入った」とか言われてチョン。北口ペデストリアンデッキも、道路扱いで警察が管轄するのはいいけれど、使用許可はまず下りないそうな。
ってな愚痴ばかり書いててもしょうがない。ダメなら自分で動くしかない。と思って以前、その中央公園でライブハウス音楽祭てのを企画してみたが、決まってた日程を役人の都合で変えざるを得なくなって、なんと前後一週間ピーカンだったのに、その日だけ豪雨でイベント中止……。さすがにココロが折れて、あれから3年。もーね、ウチワだけでちっこくはじめればいいや。場所は商業施設のセットバックの私有地。音量は商業地域午前8時から午後6時までに許された65dB。時間は午前11時から午後1時の2時間。
てわけで、4月終わり頃に実験してみてなんとか行けそうだったので、今回、開催に踏み切ったのだ。題して、「茅ヶ崎エメロード・ランチタイムライブ」。いろいろ大変なんだけど、やらかしちゃえば、やっぱストリートライブは楽しい︎!! ろいうわけで次回も第3土曜に開催予定。出演者募集中。果たして第2回は……。