GUITAR MACHINE(つまり、ペグ)

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いきなりヲタクな話でキョーシュクである。(^^;;
それも、どっちかつーとギターとか楽器のヲタクではなく、メカオタクかもしれない。(^^;; 楽器の構造や素材のことは、正直、よくわかってないし、それほど重きを置いてなかったりするのだ。結局のところ、楽器って、弾いてキモチのいい音が出るか出ないか、とか、その楽器の音が好きかキライか、ってことでしょ。(^^;;
てなわけで、実のところナニも考えず、ただ音が気に入ったのと、とても弾きやすかったので、つい勢いで買ってしまったD-18。スタイルもなんかD-18ってこんなだっけ、とか思うほどにカッコよかったんだけど、それもそのはず、帰ってインターネットで調べてみたら、同じD-18でもビンテージシリーズというラインのギターだったようだ。
“戦前のD-18のスペックを再現したモデル。指板とブリッジ材に、オリジナル同様のエボニィを復活させたことで、通常のローズウッド材を使用したD-18とはかなり異なったサウンドとルックスをもっています。マホガニー・ボディ特有のクリアーな音色と、暖かく、どこか懐かしい響きに加え、独特のサステインが加味されることにより一層まとまったサウンドを演出しています。べっ甲模様のバインディングもこのモデルを引き立たせています。”(マーチンクラブジャパンWEBサイトのギターカタログより)
なんと定価\380,000!! (@o@;;; ふつーのD-28よりずっと高いD-18なんてのがあったのねえ。知らなんだわ。(^^;;;
さらに、いろんなサイトを見ていくと、どうもトップの力木がフォワード・シフテッドのスキャロップド・ブレイシングだそうな。ヘッドはナントカのVネック、だそうな。ナントカってなんだっけ。備忘録として書いているが、ほとんど暗号の世界である。(^^;;
で、まあ、そんなこんなでスタイルも音も弾きやすさも気に入ってるし、だから買ったわけだけど、弦を変えてはじめてわかってしまったのが、ペグを回す感触の、どうしようもない安っぽさ。あ、いや、もちろん機能としては十二分なんだろうけど、ウェバリーを知ってしまっていると、もうダメなのだ。あの気持ち良さが、忘れられないのだ。
ナニが、どう違うというのか。写真で比べてみよう。左上が、D-18V(というらしい)に標準で付いているペグ。GOTO製。ビンテージのオープンギアタイプでカッコいいし、GOTO自体が悪いっちゅーわけではない。しかし右の写真(Stewart-MacDonaldより)を見ると、外見からしてかなり違うのがわかるだろう。ナニ、左は写真がヘタクソ? スタジオ撮りしてるモノと比べないでくれ。ι(`Д´)ノ
ま、写真のせいだと思われるのは問題なので、自分のギターのウェバリーも、一応右下に撮って並べてみたが、とにかく右の写真のペグは、写真がよくてピシッとしているのではない。本当に、ピシッとしているのだ。素材的にも、GOTOのが鋳物なのに対して、ウェバリーのはソリッドブラスの削り出し。さらに、ウォームギアのギア比も違う。14:1に対して16:1と、ウォームの巻き数もウォームホイールの歯数も、ウェバリーの方がずっと多い。特にウォーム側の数がスゲー違う。まあ、減速比が高いほど、回しても回しても音が変わらなくなるわけで、ギアの歯数が多ければ多いほどいい、というもんでもないけれど、巻き上げのスムーズさには大きく影響するので、設定の意図が問われる部分だろう。さらに、製作精度も大きく違う。GOTOのは、ギアのエッジはもちろん、ウォームやウォームホイールの接触面まで、かなりザリザリである。ぢゃあウェバリーのギアは鏡面のようにキレイかっつーと、もちろんそんなことはないし、そこまでの精度が求められる部品でもないのだが(爆)。あと、誰だっけに聞いたところでは、なんか特許のワッシャーだかベアリングだかが入っているからいいんだ、という話もあった。ホントなのかな。どこのどういうペグであるにしろ、バラしたことはないので、真偽は不明だ。
真偽は不明だが、でも、ウェバリーのペグを回していると、気持ちいいんだもんね、しょうがないぢゃん、というのが、確実にあるわけなのである。これはわたしのようなメカヲタでなくても、ちょっとクルマのスイッチやノブの操作感とか質感にウルサイ人なら、きっとわかってくれるだろう。一所懸命、ひたすら真面目に作られた機械は、ただ部品を回すだけでも、使う人をシャーワセな気持ちにできるのである。(^^;; 
では、ウェバリーに問題はないのか。これが大ありなのだ。その最大にして唯一(?)なのが、その圧倒的に高い価格だろう。このビンテージスタイルの場合、最もシンプルな、ただのクロームのモデルでさえ、片側3個で$139.90もする。(@o@;;; ギターは弦が6本あるから、全部で280ドル、3万円超が、たかがチューニングを合わせるだけの金物に消えてしまうのである。ちなみにウェバリーよりギアレシオの高いビンテージスタイルチューナー、Groverの18:1 Sta-Tite™ Guitar Machinesは、片側3個で$26.47なのだから、ウェバリーの価格が突出していることがわかるだろう。いやーしかし、見た目にも、ほとんど変わらないような気がするもんなあ。誰か、グローバーのコレ使ったことがあったら、ホントのところを教えてださい。(^^;;
ま、しかしなんだかんだいいつつ、このD-18に付いてるGOTOのペグ(Martinのロゴ入り!!)は、そのうちウェバリーに交換しちゃう気がしている。なんつってもこのD-18、そんなわけでビンテージタイプのペグが付いてるってことは、余計な穴を開けることもなく、そのままポン付けでウェバリーが付いてしまうのである。(^^;;;

Author: shun

9 thoughts on “GUITAR MACHINE(つまり、ペグ)

  1. さすがに物にこだわりのshunさん!
    今頃ペグの注文は済ませていることと思います(笑)
    そのギターは箱根フェスがデビューですね。
    隣でその音を楽しませていただきます。

  2. 最近のマーチンには疎くなっていますが、とでいさんのは同じビンテージシリーズ18でもD-18GE(ゴールデン・エラ)です。どう違うのかな?

  3. 呼ばれて飛び出てじゃじゃじゃじゃぁ〜ん。
    オイラもあまり材質とかに深くこだわってはいないのでなんなんですが、少なくともペグはまさに、ウェバリーがついてます。
    トップがアディロンダックだとか、ネックが太いとか細かく言い出すと違いは多分いろいろあるんですが、ウェバリーがついている、ということで今回の報告としてはまずは十分かと(笑)
    https://www.martinguitar.com/guitars/choosing/guitars.php?p=m&m=D-18GE%201934&PHPSESSID=752a44ffa4085a88c19976661205a793
    オイラも御茶ノ水で18、18V、18GE、28、28V辺りを弾き比べてみて、弾きやすさだとか音だとかで選びました。
    もっとも、オイラの場合指弾きが多かったりしますが。

  4. そうそう、GEってのにはウェバリー付いてるんだそうですね。ワシもあとからweb見て調べただけですが、ひとまわり音がいい、ひとまわりネックが太い、ふたまわりくらい高い(爆)、てなことしか違いがわかりませんでした。
    あと、D-18Vてのの他にD-18VM(だっけな)てな表記も見ました。もう、そのへんはサッパリです。(^^;;

  5. GEはゴールデンエラ、つまり金ピカのエラ呼吸・・
    じゃなかった「古き良き時代」とでも訳すのでしょうか、
    その名の通り、戦前のモデルと同じ構造ってことです。
    それだけだとヴィンテージモデルとの違いがなくなるんですが、
    GEの場合は良い材料(木)が入手できた時にのみ、丁寧に作るから量産ができない、という話を聞きました。
    なので高い・・・
    オイラの場合、小学生の頃ちょろっとピアノを弾いたことがある程度の音楽歴のヨメハンへの、これから始まるであろう長くエンドレスな音楽生活(フェス生活)を共に歩まんがためのプレゼントだったので頑張って購入したわけです。

  6. >ヨメハンへの、これから始まるであろう長くエンドレスな
    >音楽生活(フェス生活)を共に歩まんがためのプレゼント
    >だったので頑張って購入したわけです
    そのわりに、誰だっけに、どこぞで、ガコーン、とかいうのを目撃されてるようですが。( ̄ー ̄)

  7. いやあ、箱根で声をおかけ頂いたみなさん、ありがとうございました。いきなり、「コレが、そのギターですか」と、何度言われたことか。(^^;;;;;;;
    結構、アッチコッチでお読み頂いているようで、キョーシュクです。これを機会に、どなたさまも気軽にコメント残してやってくださいませ。今後ともヨロシクお願いします。m(_ _)m

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