今日朝9時の線量は0.040μSv/h。そしてこの24時間は40〜43で推移していたようだ。報道によれば東京オリンピックの経済効果は3兆円だとか。明確な主張、国際関係のスタンスなど、歯切れ良く立ち回って民主党政権時代と大きな違いをかんじさせる安倍だけど、原発のこと、オリンピックのことなどを見ている限り、安倍は経団連のパペットである。昨日の夜、いつものバーにちょろっと寄ったわけだが、数人のお友だちと話した限り、みんなオリンピックの誘致より被災地の復興や原発収束を先にすべきだという雰囲気だったし、ただひとりオリンピックを応援すると言った人も、決まっちゃったからには前向きにやるっきゃない的なニュアンス。まあ、普通の感覚をしていれば、みんなたぶんそんなもんだよなー。
実際、あれから2年半もの時間が流れたにも関わらず、ナニもかも流されて空疎な空間が広がっているだけの被災地も少なくない。そんなのを日常の風景にしながら暮らす人たちが、何千億円という予算をかけて東京に建設されるスポーツ施設を横目に見て、素直にオリンピックを喜べるものだろうか。仮に一軒の家が1000万で建つとするなら、100億で1000軒、3兆あれば東北に30万軒の家が建つのだ。
いや、もちろんわたしだって、オリンピックが日本に来ること自体は、とてもステキなことだとは思うわけだ。これが、ぶっ飛んだ原発はバッチリ手が打たれつつあって、被災地も復興がメリメリ進み、そして日本にオリンピックが、という雰囲気なら、ワシだって、よし、これで復興に弾みが付くぞ、なんて思うだろうなあ。しかし、こういう、大事なことがナニもかも後手後手に回ったり、あるいはないがしろにされているのが明白な状況のなかでは、なんか素直にステキだと思えないんである。
