ペヤング麻婆

自他ともに認める(?)ペヤンガーだったワシだけど、激辛まではともかく、さらなるトンガリ商品の発売を煽った味覚音痴のヲタに迎合し、獄激辛とか出してきたあたりで、コイツラが追求してるのは、美味しいモンではなく、ただのガキの悪ふざけなんだな、というのがわかってきて、ちょっと覚めてたんである。が、今回コンビニで発見したのは、獄激辛も、激辛もついてない、ただの麻婆。

ちょっとは改心して、ちゃんと“味のする”商品を作ることにしたのかな。しかし、このやたらスッキリしたパッケージに、なんか違和感を感じる。またガキの悪ふざけの一環で、どこかスミッコをよ〜く見ると、極小文字で「実は獄激辛」とか書いてて、気付かず喰って苦しんでる消費者を、物陰からながめて笑ってんじゃないか。……なんてこたー、さすがにないとは思うが、いちおー裏も横もよく見たワシなのだ。

で、喰ってみると、なるほど、これはかなり本格的な味。ちょい価格も高い分、挽肉もシッカリ入ってる。だけど、辛味としては、ニッポンの中華料理屋で“四川風”として出してる麻婆豆腐のなかでさえ、ちょい辛目に入るかも。少なくとも広東風の麻婆(そんなものはないというツッコミは置いといて)を予想して買った人は、たぶん辛くて喰えないかもなー。だから、一般の消費者のことを慮るなら、パッケージの目立つ場所に“辛いよ”と書いとくべき商品だと思うけど、どこにも書いてない。つーことは、やっぱ、あれかね、ウチの獄激辛、激辛よりずっと辛くないんだし、そもそも麻婆はこれが正しく本格的な味なんだ。知らずに買うやつは、そいつがバカなんだ、という発想なのかもなー。

って、悪意に満ち満ちたこと書いてるようだけど、ワシはあくまでもまだ、ペヤンガーのつもりである。食品メーカーとしてのここんちには、かなり失望はしているが、まだ絶望はしていないよ。

Author: shun

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です