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80年代から使っている、RIMOWAのスーツケース。最近はゼロハリとかと並んでブランドになっとるらしいけど、当時は誰も知らなかったから、かなり探して、ちょいと苦労して入手した覚えがある。なんでRIMOWAを選んだのか。とにかくコイツは、でかくて、しかも軽いのだ。
とにかく500円でも安いことを最優先にチケットを探し、何度も取材でヨーロッパを往復していた頃。パカっと開くスーツケースの、行きは半分空っぽだから問題ないが、帰りは残る半分に取材の資料やら各メーカーのプレスリリース、オフィシャルなリザルトなどがギッシリ詰まってしまう。そして、エコノミークラスのバゲッジは、たった20kgしか許されていないのだ。そんな紙束のために、すんげーエクストラ払ってたら、なんのために苦労して安いチケットを探し、なんのために安いがためのムダなトランジットによる膨大なタイムロスまで甘受しているのか、わからなくなってしまうぢゃないか。
紙は重い。それをギッシリ入れて壊れない頑丈さと、20kgの壁をクリアできる軽さを兼ね備えたカバンは、当時はこれしかなかった。それがRIMOWAだった。で、ラインナップの中から、一番軽くてデカくて、余計なモノがナニもついてないのを買ったのだ。加えてコイツは、底面の短辺2箇所にキャスターが付いていて、縦方向に引っぱって歩けたから、多くの人が右往左往しているハブ空港なんかでも、ホント歩きやすかった。ウワサでは最近のRIMOWAは、4輪キャスターになったり、横向きに引っぱるようになったって、ホンマでっか?
さらにウワサでは、最近ではこのジュラルミン外皮に傷を付けないためのカバーまである、とか。ホンマでっか? それってキモチ的には、新車買ってシートのビニールをはがさないようなもんなのかなあ。
スーツケースなんか、あーた、あのベルトコンベアに載ってトコトコ流れ、ゴム幕の向こうへ入って見えなくなってしまったら、投げるは、蹴るは、落とすは、ぶつけるは、そりゃもうボロクソの扱いを受けているんである。そんな扱いに耐えて、なおかつケースを軽くするために、RIMOWAは、補強のリブを入れたジュラルミンでケースの外皮を作っているのだ。ジュラルミンの板には、当然、サムソナイトのハードシェルが使うABS樹脂のような、形状の復元性がない。だから、ベッコーンといってしまった凹みは、凹んだままになるわけだ。
RIMOWAだって、そんなこと百も承知で、このケースを作っているんだろう。もちろん、買う方だってそうだ。つまりRIMOWAは買った瞬間から、ボコボコ、ベコベコ、ジャギジャギになると決まってるもんなんである。多少ボコボコになろうが、使うのに支障はない。ひどく凹んだら、内側から押し戻せばいい。傷が付いたら上にステッカーでも貼って、それがまた擦り切れて、そしたらその上にまたナニか貼って、てなもんなのである。それが、まあ、軽さの代償と言えるかもしれない。
その手の仕事がなくなって、めっきり出番が回ってこなくなったRIMOWAを、久々に引っ張り出した。久々に、ボロクソの目に遭ってもらうために。(^^;;;